演色性の良い光源製品のリスト


#1

使える製品を集めよう
製品名、入手先、可能ならスペクトルや演色評価数(Ra/Ri両方)などのグラフも


#2

全員が同じ品質の光源を使うのが大原則。

蛍光管が消えつつあって、超高演色LEDが出てくるこの端境期に大問題になるのが、同じ品質の光源を揃えるのが難しい、ということ。

蛍光管の時代には、印刷会社と全く同じ品質の照明を個人・中小デザイン事務所が簡単に手に入れることができました。照明器具も普通のデスクライトや蛍光灯器具で、蛍光管本体も特殊なものではなく普通に入手できたからです。

このため、環境を整えた方なら印刷会社と色の話を矛盾無く行えました。

しかし、LEDデスヨ。

一般のLEDは当然使い物になりませんが、大問題なのがカラーマネジメント向けとして売っている製品が使い物にならない品質のまま市場に出回っていることです。
この製品が「高演色LED」とするなら、印刷品質のものは「超高演色LED」と言えます。超高演色LEDのメーカーも、これらを「アマチュア品質」と位置づけています。

2018年始めの時点では、印刷会社が導入するような超高演色LED製品は、いわゆる「業務用製品」の価格であり、これまでのように個人や中小デザイナが気軽に導入できるものではありませんし、そういう製品は存在しません(EIZOのを含めて)。

業務用:ケタが1つふたつ違う価格です。

蛍光管の品質

※ArgyllCMSで計測しているため、R15は無いです。


▲色調評価用蛍光管

入手はまだ可能。印刷会社の多くがまだこの光源を使っている、と思われます。

青や緑に鋭いピークがあるのが分かります。実は色調評価用蛍光灯は、ごくわずかに緑味かかります。しかしRa、R1〜R8の平均値=平均演色評価は98と高く、Ri、個別に評価される特殊演色評価も高い数値になります。LEDが出てきた今では、非常にコスパの良い光源だったな、と感じますね。

ちなみに、演色評価をRaのみ表示している製品が多いのですが、印刷物を見るにはRiの各値が非常に重要です。Raのみ高い値を持っていても、例えば赤(R9)、青(R12)が猛烈に低い製品ではまともに色を見ることはできません。

さらにちなみに、蛍光管の演色性、AAAを表記するためにはRaだけでなくRiの値も高いことが求められています。市場にあるRa98!とか95!とかだけの表示では、私たちの求めている品質を説明できていないのです。

超高演色LED、発色方式

(業務用ですが)超高演色LEDは、各メーカーがそれぞれの方式で実現してはいますが、未だ発展途上ではあります。

いろいろな方式について、調べるとっかかりにこのページが有用です。
http://www.sanken-ele.co.jp/prod/light/led/Ultra-high-color.htm

スペクトル的に形がきれいになる可能性があるのは紫外線励起方式だったんですが、青色励起で効率を上げる方式や、複数のLEDを組み合わせる方式などさまざまなものが開発されています。数社でしのぎを削っている状況です。

今、入手の敷居が低い製品


▲エコリカ

比較的安価で、Amazonで入手可能なものはこれくらい。マルチ電源タイプではないので、照明器具は電源直結タイプのものを使うか、資格者が改造する。R12がもう少し出て欲しいところ。


#3

蔵出しグラフ・データ集

参考程度ですが、以前に測定した光源のグラフと測定値を資料としてアップしておきましょう。

  • グラフ及びデータは、楢ノ木技研のUSBスペクトロメーター ezSpectra 815Vを使って測定したものです。
  • 測定条件を揃えておらず、距離・角度・照度、点灯時間、周辺環境など、結果に影響がある様々な要素を特に考慮に入れていません。実世界で、たまたまそのタイミングで得られた実測値です。

パナソニック リアルクス FL20S N-EDL 20W形 色評価用蛍光ランプ 演色AAA昼白色(色評価用)


Panasonic.csv (7.0 KB)

  • @yamo さんのランプと同型のものですが、こちらは紫外線カットのフィルタがついていないものです。
  • この個体だけ、たまたまかと思いますが、ちょっと出来すぎなぐらい色温度や演色評価数が優秀ですね。

三菱 FL20S N-EDL NU 20W形 色評価用蛍光ランプ 演色AAA昼白色(色評価用)紫外線放射吸収タイプ


三菱.csv (7.0 KB)

  • 演色AAAの蛍光管です。色温度はちょっと高めに出てますね。
  • 蛍光管の発色の仕組み、目指しているところが同じということもあるのでしょうが、どの演色AAAの蛍光管も同じようなグラフになるのが面白いなと思います。
  • これを見ると、R9(赤)の再現って大変なんだなーと思います。

東芝 FL20S N-EDL NU 20W形 高演色形蛍光灯 演色AAA昼白色(色評価用)


東芝.csv (7.0 KB)

  • 演色AAAの蛍光管です。
  • パナソニックのがやたら優秀な測定値になってるので目立ちませんが、これもなかなか良い感じですよね。

日立 FL20S N-EDL NU 20W形 高演色形蛍光灯 演色AAA昼白色(色評価用)


日立.csv (7.0 KB)

  • 演色AAAの蛍光管です。
  • 各社ともだいたい同じ傾向を示してますが、実は目視ではちょっと緑っぽいとか赤っぽいとか違いを感じます。違っていいのかな……いや、良くないよな……。

三菱 FLR110H・N-SDL/A 110W型 ラピットスタート形 ハイデラックス昼白色 演色AA


2F_b.csv (7.0 KB)

  • 110W型(工場とかについてるながーい蛍光灯)では、演色AAまでの製品しかつくられていないようなので、仕方なく採用しているヤツです(ひどい)
  • とはいえ、一般の蛍光管に比べれば、色の見え方は優秀です。

三菱 20W形 直管スタータ形3波長形蛍光ランプ ルピカ蛍光ランプ


ルピカ.csv (7.3 KB)

  • 山田照明のZ-LIGHT Z-208に付属していた、3波長形の蛍光管です。
  • 高演色のタイプといかに波長成分が違うか、比べてみてください。(これでも3波長はマシな方です)
  • 平均演色評価数Ra(R1〜R8の平均)は83ですが、特殊演色評価数Ri(R9〜R15の個別の値)を見ていただくと、Raだけ評価してもしょうが無いと言うことがわかると思います。

SYLVANIA F18T8/CW/K24 18W型 蛍光管(ミニマッチャー MM-1e付属・アメリカ製)


M_Office.csv (7.0 KB)

  • ミニマッチャー MM-1eに付属しているアメリカの白色蛍光灯です(ミニマッチャーは、D50標準光源、タングステンランプ、白色蛍光灯、UVランプなどを切り替えられるビューイングボックスです)
  • CWF(Cool White Fluorescent (F2))と言われる光源です。
  • 色温度は白色(4,150K)。だいたいそのあたりになってますね。
  • 平均演色評価数Raは60。R9はどこにいっちゃったんでしょうか……。これでマトモな色が見えるとは思えません。

エコリカ ECL-LD2EGN-L3A 20W型 高演色タイプ 蛍光灯型LED


ECL-LD2EGN-L3A.csv (7.3 KB)

  • @yamo さんのランプと同型のものです。この時の測定では、ちょっと色温度が高めに出てますね。

パナソニック LGBZ2150C 天井直付型 LED(昼光色・電球色) シーリングライト リモコン調光・リモコン調色


シーリング.csv (7.1 KB)

  • たまたま私の自室に設置されていたシーリングライトです。
  • 平均演色評価数Raは88ですが、やはりR9がヒドイものです。R12もダメです。

#4


▲Z-80 Pro2

やっぱ出しておこう。

http://www.zlight.net/product/LED/Z-80PROII/

http://www.eizo.co.jp/products/ac/led_stand/

カラーマネージメントではなく、EIZOは「カラーマッチングに適した」とか言ってますね。
正直言って怒り心頭です。販売止めて欲しい。


#5

『SCREENグループ、再補正可能な超高演色性LED照明を発売 :日本経済新聞』https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP463677_X11C17A1000000/

『超高演色LED照明の特長について:LED照明灯具:製品情報|サンケン電気株式会社』http://www.sanken-ele.co.jp/prod/light/led/Ultra-high-color.htm

『シーシーエス株式会社 自然光LED』https://www.ccs-inc.co.jp/natural_led/

『直管形LEDランプ 直結専用(高出力タイプ・省電力タイプ) 特徴・ラインナップ | エコリカLED』http://www.ecorica.jp/led/product/merit_tube_direct_ra97_outline.html