私が初めて勉強会に参加したのは、2016年2月20日開催のDTPの勉強会(東京)第20回でした。
@yamo さんがスピーカーで、トーンカーブを設計しよう と題し、Photoshopのトーンカーブを徹底解説してくれた回です。
@yamo さんは、元印刷工(オフセット印刷機を実際に動かして長年印刷実務を経験してきた人)であり、フリーランスのフォトレタッチャーとして(その道のプロ・専門家として)最前線で活躍されている達人であり、相手が理解し易いようかみ砕きながら、しかも正しく説明ができる(なかなか両立できない)という、貴重な技術を兼ね備えた方で、ここまで組み合わせると日本には他に居ないんじゃないかと思います。
例えば、アンシャープマスクが実際は何をする処理なのか(ルーペ・拡大図登場)、どんな背景から生まれてきた技術なのか(歴史)、どんな時に使うのが効果的で、どんな時には使ってはいけないのか踏まえた上で、「Photoshopでシャープをかけたいときはスマートシャープを使ってください。アンシャープマスクじゃないですよ」「アンシャープマスクが効果を発揮するのはこういう場面で、こういう条件なら強めにかけるのが必須、こういう条件ならさほど変わりません」と、そこまで説明できるワケです。
こういう話、もちろんやもめもとか執筆された本にも詳しく書いてあります。私も、勉強会以前にやもめもはずっと読んでおりました。でも、ライブでインタラクションを交えて聞くと、もう全然入ってくる情報量と定着具合が違うんです。これ、ホント大事なんで覚えておいてください、とか、こういうのはやめてくださいね、とか、話者の熱量が直接響いてくるし、ブラシHUDやチャンネルの切り替えのキーコンビネーション/ショートカットなどは実際の操作画面を見せながら教えてくれるので使う意味がストンと落ちてくるし。
勉強会、本当に勉強になります。
なお、この日のトーンカーブの話の詳細は割愛しますが、本当に凄かった。カーブの操作によって、どういうことが起きていて、どこをみて判断し、どう操作すればいいのか、こんなに意味を考えて意図して操作するものなのか、という衝撃がありました。実際に補正された画像の説得力も半端ないしね! 翻って、S字カーブって何だったんだ、と……。
あと、懇親会ですね。わざわざ勉強会に出向いてくる人の集まりがあって、人が入れ替わりながら一定規模維持されていて、懇親会に参加して交流しようとしていて、集中して勉強した時間の緊張感と疲れを癒やしながら、リラックスして話ができるなんて、最高じゃないですか。お酒や料理もおいしいってもんですよ、そりゃ。
おかげさまで、随分たくさんの方と顔見知りになって、色々な専門分野・立場の人とつながりができましたし、相手が話を理解出来るとなれば、突っ込んだ話もずいぶんさせていただきました。めっちゃ楽しかったし、色々と勉強になりました。
スタッフ系の方とも話をする中で、この東京のDTPの勉強会も、お互いの持っている知見を共有するために始めたもので、毎回テーマ設定はしつつも、スピーカーをいろんな人にお願いしてやっている、という話を聞いて、本当に有志でやってるんだなと改めて驚きました。また、地方それぞれでDTP系の勉強会をやっているけど、それぞれ別々のものですよ、ということも、この時初めて確認できたりしました。(何か連携や流れがあるのかなーとぼんやり思っていた)
以来、都合のつかないこともありましたが、継続して参加させていただいております。
次回、DTPの勉強会(東京)は……まだ告知されてないか。こちらの公式サイト(ブログ)で案内されますので、チェックされると良いかと思います。ここでも情報が出てきたらご紹介させていただきたいと思います。